NeoM rePublicトップ > 20years: 10under (ニフティ株式会社創立20周年記念)




2006年7月1日(土)、有楽町東京国際フォーラムにて「20years:10under」(ニフティ株式会社創立20周年記念ショートムービーコンテスト)の上映&公開審査会が行われました。上映作品は、オーソドックスな短編、ミュージッククリップ、ドキュメンタリーなど、ショートムービーの可能性を見せる7作品。出品監督と審査員の問答や観客による投票など、会場もおおいに盛り上がりました。

審査 : 近田春夫(ミュージシャン)
相良みどり(プロデューサー)
古河建純(ニフティ社長)
ゲスト: 手塚眞(ヴィジュアリスト)





20年というテーマでこれだけいろいろな種類というか、みなさんそれぞれ違ったイマジネーションの作品を応募していただいたことが、第一のびっくりでした。想像力には無限の可能性があるんだな、とうれしく思いました。(相良みどり)

アニメーションがあったり、ドキュメンタリーがあったり、それこそオーソドックスなショートムービーがあったりと、みんなカラーが違っていてそれぞれの良さがあるので、その中からひとつを選ぶとなると、やはり総合的なイメージが決め手になるのかな、と思いました。 たとえば作る時間が限定されてる中でどう作っているのか、それから今回の「20年」というテーマをちゃんと生かしているか、また作り方にもネット社会を反映しているか、など、いろいろな観点から審査員で話し合いました。監督の方たちからも直接話を聞けたし、満場一致で優秀作を決められてよかったです。(近田春夫)









shinchikaのメンバーは4人いて、残りの3人は京都や大阪にいるので残念ながら今日は来れなかったんですが、本当にうれしく思います。またがんばっていきたいです。どうもありがとうございました。(代表:吉川辰平さん)

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近田春夫
音楽も自分たちで作ってるんですよね。音と絵のシンクロ具合も、歌詞の意味も含めてすごい気持ちよかったし、あとストーリー性っていうんでしょうか、見ててせつない気持ちにさせられるんだけど、なんかそれとは別にもうちょっと無機的なものがその後ろにあって、そのバランスが生理的に心地よかったです。あんまり感傷的なのはヤなんだけど、なんかちょっとココ(心臓)にくるような、そのさじ加減が見てて気持ちよかった。 今のチームで何作か作っていくと、きっとこういう仕事がいっぱいくると思いますよ。それくらい良かったです。

相良みどり
デジタルでネットを使って作られたということなんですが、それにもかかわらず、なんていうか情感というんですかね、なにかがわきたつようなものを作られた、それがポイントが高かったです。

古河建純
4人でネットを介して作られたそうですが、そのわりには非常に全体の流れがスムーズに感じました。ネット社会にふさわしい新しい作品ではないかと思います。

手塚眞
すごくテンポが速くて、情報量がすごく詰まってて、もしかしたらそのテンポについていけない人がいるかもしれない。でも、そういうことにおじけずに、どんどんこのテンポをスピードアップして、いけるところまでいっちゃってほしいですね。そうしたら、またきっとすばらしい作品ができると思います。










今回見た他の方の作品は、どれも自分でも好きなものばかりだったので、楽しめました。いただいた図書券でまた勉強します。

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近田春夫
ビデオクリップ的な作品ですけど、歩いているところが微妙に音楽に合っていないところが面白かったです。それと、赤がすごくきいていた。色のセンスは本当にいいですよね。

相良みどり
最後の字幕はいらなかったんじゃないのかな。そこだけが残念でした。

古河建純
最後に「7305」でしたっけ、20年の最後の5日分が横に出るのが「ああ、そうだったのか」と思ったのと、確かにとてもきれいな映像でうっとりしてました。ccMixterから音楽を使ってるところも、新しい作り方だと思います。

手塚眞
きれいな映像ですよね、うっとりしながら見ました。最後に字幕が出て「あ、そういうことだ」ってわかるんですけど、映像だけで表現してもよかったかな、という気はします。言葉で言われちゃうと「あ、そうか」で終わっちゃうんだけど、そのニュアンスを映像の中に明確にもりこめるともっと良かったのかなあ、と思って。映像のセンスはすごくいいですね。






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吉川信幸 『父と飲む』



相良みどり
すごくシンプルで、今回のコンテストの「20年」というテーマをこれだけの短い時間で、素直に表現できたのがすごいと思いました。たぶんみなさんの中にもなんらかの感情が起こったと思うんですけど。それを投げかけられたところがすごいなあ、面白いなあと思いました。

手塚眞
短すぎました。最後のシーンから始まるのかな、と思っちゃうところがあるから、時間の使い方を考えるともっと良くなると思います。






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溝口友作 『彼の20才の誕生日に』



近田春夫
こういう言い方はあまりにも安易なんですけど、「まあすごいプロっぽい!」というか、お金がかかってるというか。でも外国(サンフランシスコ)で撮ったんならわかりますね。最後にオレンジジュース飲むところで(今までモノクロだったのに)色がつきますよね、あの感じはなんかびっくりして良かったです。毒がとっても毒っぽかったのも印象に残りました。

手塚眞
こういう言い方をすると失礼なんですけど、監督は自分の中の「変態性」についてどう思われてますか?なんか変態心をくすぐるような撮り方が結構あったので、そういう人はいい監督になるんじゃないかとぼくは思ってるんですけど、そこを全面開花させるともっと面白い作品になるかと思います。今日見た中ではいちばん映画っぽい作品ですけど。ぽいって言うと失礼かな。映画として見ることができるような作品だと思いました。






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東人 『found 20years』



相良みどり
この作品は「渋谷」の街を撮ってるんですけど、世界のいろいろな方々の20年というのを交えたらどうなんだろう、というのを思いながら、見てたんですね。そういう訴えかけがあったということがすごく面白い作品だなあ、と思いました。

手塚眞
すごく面白く見ました。最後のほうに総理大臣とか大統領とか出てきましたけど、ウソだってわかっちゃう次元に入っていくのが、そこが面白かったんですよ。もっといけば、もっとよかったかなあ。大統領の先に何があるかわかんないけど、どんどんそこから飛躍していってもらうともっと面白くなったかな、と思いました。






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中野希大、植木秀治
『LIFE OF THINGS ~ 9 エピソード ~』



近田春夫
確信犯的な作者ですよね。立体的にものを考えられる人たちだな、と思いました。映像って立体的というか構造的に考えられることが大事だと思うから。若いときに試しに作ったみたいな、シリアスな風に見えてそうじゃない、そんなバカバカしいところが好きです。

手塚眞
お父さんが流されちゃうところがよかったですね。その最後のシーンが写真になっているところとか、笑っちゃいました。映画としては、すごく下手なんですけどね。毒っけとかひねりとか、無理があるところが逆に良いと思います。今日見た中でいちばん好きでした。






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日高知美(放送芸術学院チーム)
『わらしべ長者』



相良みどり
こういったジャンル、街に出て、いろんな方々を見つけて作っていくという、事前に台本があるわけでもなく、どういったふうになっていくのか本当にわからないし、でもいいものを作るためにはどんどん勇気を出して切り込んでいかなければいけない。そういう瞬発力と言うか、どんなにイヤな顔をされても作品を作るために出て行くという、基本的スタンスのところがよく見えて、そういうところが印象に残りました。

手塚眞
映画と言うよりはテレビ的な作りの作品なんですけど、出てくる人のキャラクターで面白く作りましたね。ちょっとだけ作り方のアドバイスをすると、これってパターンでずっと見せていくわけですよね、「わらしべ長者です、って出て行って相手の人と何かを交換する」っていう。繰り返しを人は見ていくわけで、後の人になればなるほど、編集でテンポを作っていくと実はもっと見やすくなるんじゃないかな。ま、だらだらしてるのも面白いんですけど、でもそのだらだら感をもっとエンタテイメントにできるのかな、と、思いましたけど。



今回の上映審査会に先立ち、NeoM rePublicサイト上にて投票が行われました。この投票の結果は上映会審査会当日の審査に加味されました。ご投票ありがとうございました!
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